日本緑化工学会誌
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技術報告
生物多様性とCO2 排出量の削減に配慮した非面的吹付緑化工法
吉田 寛
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2010 年 36 巻 2 号 p. 316-321

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抄録
非面的吹付緑化工(工法名:エコストライプ工法)は,規格化された土木工事としての設計施工が求められる従来の全面緑化に対し,緑化工で形成する植物群落内に,自然散布される植物の侵入領域となるギャップを人為的に配置することにより,初期緑化目標を満足させ,かつ植物の自然侵入を促進しようとするもので,法面を非面的に緑化して,1)植生遷移の促進,2)CO2 排出量の削減,および 3)施工コストの削減を図る緑化工法である。これまでの試験施工により,切土法面に生育基盤を非面的に吹き付け造成しても景観的な違和感は早期に解消し,法面を不安定化させることなく自然侵入を促進できることが確かめられた。また,緑化工事で発生するCO2 排出量を,標準的な吹付厚さ5cm の場合で全面緑化の35.9~52.2% に削減でき,さらに経済性の面から採用が見送られがちであった自生種種子を用いた生物多様性に配慮した緑化を,植生基材吹付工の市場単価と同程度,あるいはそれ以下のコストで施工することを実現した。
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