日本緑化工学会誌
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技術報告
製鋼スラグを植生基盤に利用した植栽効果検証実験
杉本 弘道田中 賢治本山 勝敏浜崎 拓司
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2010 年 36 巻 2 号 p. 322-325

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抄録
泉大津の埋立地に転炉スラグの配合比を変えた盛土実験地を設け,植栽した樹木の生育・土壌環境の変化等の追跡調査を行い,緑地構造体としての効果を検証した。盛土材として利用した残土と転炉スラグの配合割合は,重量比換算で1 工区が転炉スラグ30%,2 工区が転炉スラグ15%,3 工区が転炉スラグ0%とし,各工区にウバメガシを5 本,シャリンバイを100 本植栽した。また,残土の土壌改良および転炉スラグの効果を判定するために,各工区の植栽木の半分にはバーク堆肥を混合した。調査の結果から,残土に転炉スラグを15% 配合した2 工区が,転炉スラグを30% 配合した1 工区,転炉スラグ0% 配合の3 工区と比較して定点観測による葉量の状態や,生長量が良好であった。また,転炉スラグを配合することによって,残土の透水性を改善することも確認できた。以上のことから,転炉スラグは植物生育に有効で,緑地構造体造成に有用であることが示唆された。
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