抄録
植物の生育基盤に用いる有機質系リサイクル資材を利用するにあたり,植物の生育に対する効果の検討を行った事例は多いものの,生育基盤の発達に寄与する土壌動物に対する効果の検討を行った事例は極めて少ない。そこで,4 種類の有機質系リサイクル資材を用いて,4 通りの混合生育基盤を作製し,林内の表層土壌に 6ヶ月間埋設し,生育基盤中に侵入するトビムシ類の個体数および出現科数を比較した。その結果,トビムシ類の侵入および定着は,生育基盤の窒素含有率や有機物含有率といった資材の化学性に左右され,餌資源の影響を強く受けることが示唆された。