日本緑化工学会誌
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論文
暖温帯域での高齢化した里山構成種7 種の萌芽能力
山瀬 敬太郎
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2012 年 38 巻 1 号 p. 109-114

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抄録

高齢化した里山構成種の伐採後の萌芽能力を比較するため,暖温帯域の広葉樹二次林で普通にみられるアベマキ,コナラ,エノキ,アラカシ,シラカシ,スダジイ,ヤブツバキの 7 樹種を対象とし,伐採より 1 成長期間後の萌芽の有無と,3 成長期間後の萌芽枝の残存を調査した。樹種ごとの萌芽の有無と萌芽枝の残存を応答変数とし,斜面方位,傾斜,伐採高,樹齢を説明変数,調査地を変量効果として,一般化線形混合モデルを構築して解析した。コナラについては,乾燥しやすい斜面方位に位置し,伐採高が低く,樹齢が高いほど,萌芽再生しない伐り株が多かった。また,萌芽再生しても,その後に枯損してしまう萌芽枝は,伐採高が高いほど多くみられた。樹齢が高いほど萌芽再生しない傾向は,他の 6 樹種と比較してコナラで顕著であり,特にコナラは高齢化の影響を受けやすいことが示唆された。

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