2012 年 38 巻 1 号 p. 149-151
緑地環境の適切な維持管理には環境条件に対する精密なモニタリング技術の開発が不可欠である。様々な環境条件の中で最も重要な因子として水ストレスを上げることができる。緑化木の導管内では,水ストレス条件下において気液二相流が発生し,気泡運動に起因する弾性波(AE)を放出する。本研究では,弾性波を受動的に検出するAE法を用いて,植物体起源の弾性波の検出とプロビット解析による検出波の特性評価を試みた。検討の結果,検出波は突発型AEと連続型 AE に分類でき検出波特性の統計処理手法としてプロビット解析の有効性が明らかになった。