抄録
都市緑化を対象とした単木樹木の熱・水収支特性を明らかにする研究の第一段階として,本研究では,ケヤキの蒸散量を大型重量計を用いて計測する方法を提示し,その精度を確認する。まず,重量計測に影響を及ぼす要因について検討したうえで,大型重量計を用いて計測精度に配慮した計測装置を作成した。夏期において重量計測値の時間変化特性を調べ,重量計測値に顕著な変動をもたらす風速の影響について確認し,重量計測値の標準偏差を指標として安定した際の重量データを抽出することで,風の影響を除去する方法を提示した。本手法を用いることで,目標とする蒸散量の同定精度±100g/h が確保されることを確認した。