抄録
高速道路法面緑化地での植栽管理は多大な労力と費用がかかる。本研究では,高密度でレーザー照射する車載レーザーシステムを用いて高密度レーザーデータを取得し,取得された点群データから高速道路法面の樹木の葉面積指数を推定した。結果検証のために,高密度レーザーによる葉面積指数と現地調査で取得した魚眼レンズによるLAI 推定値を比較して整合性を検討した。また同じ場所で,地上レーザーからのLAI 推定値とも比較を行った。車載レーザーは照射場所からの距離が離れるに従って解像度を調整してLAI 推定する必要があるが,地上レーザーは解像度を調整する必要がなかった。本研究によるレーザーによる葉面積推定技術は,アクセス困難な法面緑化地での光環境を把握する上で有効な手法である。