日本緑化工学会誌
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論文
現場発生表土を用いた緑化型護岸ブロックの形状と緑化性能の評価
辻  盛生小山 大輔高橋 克明鈴木 正貴
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2013 年 39 巻 1 号 p. 80-85

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抄録
急勾配護岸用の緑化型護岸ブロックは,その形状によって植被率に違いが見られる。ここでは,同一河川に施工された複数の急勾配型の緑化型護岸ブロックにおける8年後の植被率から緑化性能を評価した。その結果,護岸ブロックの形状からスキマ型,ポット型,ハコ型に分類でき,開口部面積平均値はそれぞれ0.06,0.07,0.25 m2/m2,植栽基盤土砂量の平均値は0.29,0.13,0.33 m3/m2 であった。植物が十分に生育した9月の平均植被率は,ポット型が約24 %と低く,緑化を目的とした使用には問題があると考えられた。開口部面積の広いハコ型の植被率は70 %と高く,各区画共に木本の侵入が見られた。したがってハコ型は木本の侵入を前提とし,侵入した木本を活用した川づくりに有効と考えられた。スキマ型は,隣接する区画において植被率に差が見られ,平均で約41 %であった。草本は外来種が多くを占め,在来種による緑化を進めるための対策の必要性が示唆された。
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