日本緑化工学会誌
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技術報告
カサスゲ (Carex dispalata Boott) を用いた屋上緑化の夏期および冬期における熱環境改善効果の評価 
辻 盛生佐々木 遙熊谷 吉則佐々木 理史
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2014 年 40 巻 1 号 p. 235-238

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抄録
湿生植物であるカサスゲを薄層屋上緑化に用いた。その結果,対照区屋上面において夏期晴天時の正午には最高温度が約 60℃ に達し,平均では 36.8℃,熱流は-4.0 W/m2であった。陸生区,湿生区ともに,屋上面温度,熱流の日変動を減らし,平均で陸生区が 28.7℃,3.5 W/m2,湿生区が 26.3℃,9.4 W/m2であった。湿生区の消費水量は,最大で約 11 L/m2/dayであり,蒸発散による放熱効果が明らかになった。冬期晴天時の屋上面温度および熱流量の平均値は,対照区が-0.1℃,14.3 W/m2,陸生区が 5.8℃,11.6 W/m2,湿生区は 4.4℃,18.1 W/m2であった。夜間の温度低下を防ぐ効果が確認できたが,陸生区の保温効果が高かった。
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