抄録
近年,ニホンジカの生息数や生息地域の拡大に伴い,交通事故,農地や森林における被害ばかりでなく,法面緑化工事においても被害が増加している。法面では,緑化植物が採食され,裸地化し,侵食が発生するなど法面保護機能の低下が懸念される。そこで,広島県三次市の道路法面において,10工法の被害防止工法による試験工事を実施し,施工約6ヵ月後までモニタリングを行った。被害防止工法には,試験区への侵入を防止する工法,植物の根元までの採食を防止し草本が保護できる工法,採食されるが侵食防止機能は維持する工法,被害防止効果が見られなかった工法などさまざまであった。