抄録
鳥取砂丘に自生する海浜植物5種の根に共生するアーバスキュラー菌根菌の菌根形成率,土壌のグロマリン様タンパク質量,全炭素,全窒素について調査を行った。結果,アキグミ,カワラヨモギでは菌根形成率が比較的高かったのに対し,コウボウムギではほとんど感染が見られず,同じ場所に生育する植物間でも菌根形成率は異なっていた。グロマリン様タンパク質量はコウボウムギで低く,これはコウボウムギの菌根形成率が低かったためと考えられた。また,グロマリン様タンパク質量と全窒素との間には正の相関が認められ,アーバスキュラー菌根菌等の生産するタンパク質が海岸の土壌窒素量に関与している可能性が示唆された。