抄録
ウラルカンゾウは中国等の乾燥地に自生するマメ科の多年生植物で,その根は漢方薬の原料に用いられる。近年,野生株の乱獲が増加し,自生地では個体数の減少やそれに伴う砂漠化が問題となっている。本研究では,塩類集積地におけるウラルカンゾウの緑化利用を検討するため1年生苗を用いて NaCl 0, 50, 100, 200, 400, 600 mM 区を設けた塩ストレス実験を1カ月間おこなった。その結果,NaCl 400 mM で生存及び生理的反応に影響が現れ,600 mMで全ての個体が枯死した。含有量はNaCl濃度400 mMで低下がみられた。また,NaCl 濃度の上昇に伴い葉,茎でNa+含有量及び Na+/K+比は顕著に増加した。