日本緑化工学会誌
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技術報告
河川堤防に繁茂する侵略的外来種セイバンモロコシの抑制技術の検討
山根 明原田 佐良子内田 泰三
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2015 年 41 巻 4 号 p. 472-478

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抄録
近年,九州の河川堤防では,草丈が 2mを超えて成長するセイバンモロコシの繁茂が著しく,河川管理上問題となっている。本研究では,福岡県遠賀川水系において本種の除草回数および除草時期の間隔 (以下,除草間隔という) を変えて植被率・乾燥重量の変化を調査した。また,本種の発芽実験を行い,除草時期と除草間隔について発芽率との関係も調査した。それらの結果,本種の栄養繁殖と種子繁殖の両方を抑制するためには年 3回以上の除草を行い,除草間隔を 50日以内とし,1回目の除草を 7月上旬までに,最終除草を 9月中旬以降に実施する必要があることを見いだした。一方,栄養繁殖のみを抑制する場合は,年 3回除草 (1回目の除草は 6月中旬) では除草間隔 70日以内とし, 3回目の除草を 9月中旬以降に設定することで抑制できると考えられた。また,除草間隔が短いほど抑制効果は大きかった。なお,種子繁殖のみを抑制する場合は, 1回目の除草を 7月上旬までに,最終除草を 9月中旬以降に実施することに加え,除草間隔を 50日以内に設定する必要があると考えられた。また,両繁殖様式を同時に抑制できない場合は,栄養繁殖の抑制を優先すべきと考えられた。
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© 日本緑化工学会
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