日本緑化工学会誌
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技術報告
クズ(Pueraria lobata (Willd.) Ohwi)の伸張防止をめざした物理的阻害部材の検討
田中 淳山口 幸紀
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2015 年 41 巻 4 号 p. 468-471

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抄録
クズの伸張防止を目的とした物理的阻害部材の形状を比較する実験を行った。阻害部材の形状は,高さ 1.0 m の平板形状,高さ 0.7 m の平板形状,高さ 0.7 m の『く』の字形状,高さ 0.7 m の『コ』の字形状の 4種類とし,これらを設置した場合の,茎の登上数を比較した。その結果,高さが 1.0 m の平板状のフェンスがあれば茎の登上を抑制する傾向があることがわかった。また, 0.7 m でも同じ高さであれば,『く』の字や『コ』の字形状の方が,平板形状よりも茎の登上を抑制する傾向にあった。さらにその形状は,より茎を下方へ導く『コ』の字形状がより効果が高い傾向であった。しかし,生育盛期になると,物理的阻害部材近傍に生育した高茎草本を支柱に,部材を超える茎も多かった。また,超えた茎に絡みつき,さらに多数の茎が部材を超える事象も確認できた。このような物理的阻害部材の設置により,維持管理の頻度や管理時期の平準化が可能であるが,その場合にも物理的阻害部材付近の草刈りは必須であることが予想される。
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