発展著しい中国南部の経済特区の厦門市では,都市部での緑化が推進されている。特に,湿地を含んだ水辺環境をもつ緑化は,市内で推進されている。既存と新規の緑化について,現状が都市生態系の中の鳥相と,どの様に関わっているのかを調査した。調査は,緑化の現状を GIS化し,鳥類調査の結果から緑化空間との関わりを探った。その結果,緑化の植栽階層性があり,水辺空間の豊かな場所では鳥相も豊かになることが示され,市が推進する水辺空間が生態系に役割を示したことから,今後の中国での緑化の方向性について知見を得ることができた。