日本緑化工学会誌
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技術報告
在来草本6種の発芽有効深と発芽温度特性について
寺井 学
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キーワード: 在来種, 種子, 緑化, 発芽
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2017 年 43 巻 1 号 p. 318-319

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抄録

近年,地域生態系に配慮して,のり面緑化に外来種の種子を利用しないようになり,在来草本の利用が期待されている。しかし,在来草本の種子の発芽特性については知見が少なく,利用が進みにくい原因となっている。そこで,のり面緑化に利用可能な在来草本として,メヒシバ,エノコログサ,チガヤ,ススキ,イタドリ,ヨモギの 6種を選定し,発芽有効深と発芽温度特性を確認する試験を行った。結果,メヒシバはどの温度域でも発芽率が高く,覆土の下からも発芽できた。チガヤ,イタドリ,ヨモギは温度により発芽率に差があった。エノコログサとススキの発芽率は低く,発芽率を高める方法が課題と考えられた。

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