抄録
近年,地域生態系に配慮して,のり面緑化に外来種の種子を利用しないようになり,在来草本の利用が期待されている。しかし,在来草本の種子の発芽特性については知見が少なく,利用が進みにくい原因となっている。そこで,のり面緑化に利用可能な在来草本として,メヒシバ,エノコログサ,チガヤ,ススキ,イタドリ,ヨモギの 6種を選定し,発芽有効深と発芽温度特性を確認する試験を行った。結果,メヒシバはどの温度域でも発芽率が高く,覆土の下からも発芽できた。チガヤ,イタドリ,ヨモギは温度により発芽率に差があった。エノコログサとススキの発芽率は低く,発芽率を高める方法が課題と考えられた。