抄録
生態系被害防止外来種リスト等は,主に植物の専門家の知見によって作成されてきた。しかし,情報収集や議論に時間を要しており,迅速な外来種対策のためには評価の簡便化が求められる。そこで,情報の入手が比較的容易な種特性を点数化する評価モデルを試作した。日本に生育する50種を,試作モデルと,Pheloungのモデル・John & Lindaのモデルで評価したところ,結果に高い正の相関が見られた。また,生態系被害防止外来種リスト掲載種の全200種を評価した結果,特定外来生物16種を含む48種を「侵略性が著しく高い種」として抽出できた。しかし,13種は「侵略性がない種」として判定され,これらの種にも対応できるような改良が求められる。