抄録
飛砂害が激しい神奈川県湘南海岸において,砂防柵設置による微地形と風環境の変化が飛砂害に及ぼす影響を把握するために,2008年と 2014年に微地形 風環境 (風向・風速) ,飛砂量等の調査を行った。その結果,飛砂害の発生要因として,砂移動の障害となる砂防柵や植生の有無,防風柵の設置位置による減風域の範囲や微地形の変化が考えられ,これらが相互に関連し合う結果,自転車道への堆砂量 (飛砂害) にも影響を与えることがわかった。本研究の結果は,自転車道への飛砂害を制御し,背後の海岸防災林内への飛砂の侵入を抑制するとともに飛砂や潮風から樹木を健全に維持するなど,海岸防災林の維持・管理にとっても重要な示唆を与えるものと考えられた。