現在,高速道路の法面には,土砂の浸食防止をはじめとして,修景,環境保全などの目的を付加して草本類だけではなく,木本類まで多種多様な植物が植栽されている。これらの法面植生の維持管理の最適化を考える上で,道路構造と道路植栽について,既往の資料を辿り,現時点における道路植栽の集大成といえる新東名高速道路に至るまでの経緯と,外来種の侵入や,クズなどの難防除雑草の拡大が問題化する,今後の高速道路のり面植生の維持管理の効率化に必要な事項を考察した。この中で,東名高速道路建設当初にクズは法面保護を目的として,また,現在特定外来生物に指定されているオオキンケイギク,オオハンゴンソウは修景を目的として人為的に導入された可能性が判明した。今後は,外来種を含む雑草の効率的かつ効果的な制御技術を構築する必要がある。