難発根性の樹木では,挿し木苗の根系状態の良否を見た目で数値化した発根指数が苗木生産現場でしばしば使われる。発根指数な簡便な指標だが,挿し木苗の形質に関するデータは少なく,特に,発根指数が高い苗を植栽するとよく活着することを検証した例も乏しい。そこで本研究では,難発根性のアカマツとアイグロマツを対象に挿し木を行い,挿し木苗の発根指数を調べ,挿し木苗の根の容量と吸水量を測定した。また,これらの挿し木苗を苗畑に植栽し,植栽から約6か月後に出現した針葉発生数,生存・枯死を調査した。本研究の結果,発根指数の高い苗木は,植栽後の針葉発生数が多く,生存率も高いことが示され,発根指数は,挿し木苗の評価として,有用な指標となりうることが示唆された。