2018 年 44 巻 1 号 p. 159-161
超高齢化社会の現在,高度成長期に建設された住宅団地においても急激な高齢化が進行しており,団地内の緑地空間のあり方が問題になっている。そこで本研究では,高経年住宅団地における緑地空間の今後の利用計画や,緑地のあり方を検討することを目的とし,千葉県松戸市にある常盤平団地内の緑地空間2 カ所において利用行動調査を実施した。その結果,利用形態においては「単独」での利用が多いこと,利用行動としては全世代において「通過」が最も多かったが,高齢者においては「休憩」や「会話」といった利用も多いことなどが明らかとなった。