日本緑化工学会誌
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技術報告
生物多様性保全型の緑化目標の提示に向けた植生情報の書誌的検討:石川県を事例に
飯田 義彦
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2018 年 44 巻 1 号 p. 241-244

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抄録

生物多様性を保全するための植栽ガイドラインの策定には,地域の在来種に関する植生情報の整理が有効であると考えられる。本研究では,石川県を事例に,生物多様性保全型の植栽ガイドライン策定に貢献するため,生物多様性に関連する各種行政計画を整理し,制度的ギャップ分析を実施するとともに,ガイドライン策定に有効と思われる既存の植生情報の書誌的検討を行った。在来種選定にともなう既存の植生情報活用の有効性と課題点を明らかにするとともに,自生樹種に関する植生情報と地域の植栽景観形成を接続するための制度的な指針づくりの必要性を提起した。

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© 2018 日本緑化工学会
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