2019 年 45 巻 1 号 p. 228-231
樹木管理や野外調査の外業と内業を効率化するために,スマートフォンで動作するデータベースを開発した。多くの人が多様な調査内容に応じてデータベースを構築できるよう,具体的な作成,使用方法を解説した。データベースが動作するスマートフォンを用いたサクラの開花と台風被害調査で,写真撮影と状態選択を1 個体約30 秒でできた。結果のデジタル出力,スクリプト処理により,整理に多大な労力を要した画像出力と名前変更の一括処理が瞬時にできた。デジタル端末とデータベースを用いた現地調査によって,一次的な内業時間をほぼ削減でき,従来の紙ベースの現地調査での外業と内業の多くを効率化できた。