2020 年 46 巻 1 号 p. 174-177
生態系に配慮した法面緑化技術として,ウツギなど先駆性樹種の種子を用いた吹付け工法を開発するために,微細で光発芽性であるウツギ種子の発芽に適した固化材,基盤材の選定を行った。その結果,土木分野で増粘剤として使われている水溶性セルロース誘導体(商品名:SFCA 2000)0.5%水溶液を固化材に,径1.0 mm程度の微粒赤玉土を基盤材に用いて厚さ5 mmで播き出すことによって,模擬法面にてウツギ種子が定着し,発芽することが明らかとなった。また,播き出したウツギ種子を活着させるため,土壌厚の調整やイネ科草本類との混播について検討することが今後の課題として抽出された。