日本緑化工学会誌
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技術報告
市街地に位置する既存の大規模樹林地としての京都御苑における通年の鳥類相
高林 裕山口 史絵上田 瑠香福井 亘
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2020 年 46 巻 1 号 p. 87-90

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抄録

京都市の市街地に位置する国民公園である京都御苑は,周辺の山々や河川などと市街地の緑をつなぐネットワークの拠点の緑のひとつとして位置づけられている。京都御苑において出現する鳥類相を通年の調査(2017年6月から2018年5月)によって把握することで,市街地に位置する既存の大規模樹林地の生物多様性を示すデータを提供することを目的とした。その結果,9目24科45種7,642羽の鳥類が確認され,通年で継続して確認された種,春先から夏にかけて個体数が増加する種,秋から冬にかけて個体数が増加する種,季節ごとに出現傾向が変化する種(夏鳥・冬鳥・漂鳥)が存在することが明らかになった。

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© 2020 日本緑化工学会
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