日本緑化工学会誌
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技術報告
キンラン(Cephalanthera falcata (Thunb.) Blume)の保全対策としての養生管理
安藤 義範 南 恭亮倉園 知広南本 秀行朝山 千春守田 銀二木下 覺山崎 旬
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2021 年 46 巻 3 号 p. 337-342

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抄録

生育に共生関係を必要とすることから,移植が難しいとされるキンラン(Cephalanthera falcata (Thunb.) Blume)を共生種とされるブナ科樹木とともに野外から植木鉢へ植え付け,養生管理を行った結果,シュート数の増加,開花・結実を確認できた。植木鉢でキンランを一時的に生育させ,開花・結実に至ったことは,開発等事業に伴う環境保全措置での移植先選定の確実性の向上,種子増殖等に取り組む機会を得ることができる等,保全対策の成功率を高める有益な手法と考えられる。課題としては,どのように菌根菌が介在したか明らかでないこと,ブナ科樹木の実生苗の育成に時間がかかること,養生場所及び管理の人手の確保が必要なことである。

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© 2021 日本緑化工学会
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