日本緑化工学会誌
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変温と低温湿潤処理が塩生植物3種の発芽に与える影響
長田 美保岡 浩平
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2021 年 46 巻 4 号 p. 405-406

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抄録

本研究は,塩生植物のハママツナ,ハマサジ,フクドを対象にして,変温および低温湿潤処理が3種の発芽に与える影響を明らかにすることを目的とした。培養条件は,20℃の定温,20℃と10℃の変温,変温前に14日間の低温湿潤処理を施した計3つとした。発芽実験の結果,低温湿潤処理の条件では,3種ともに平均発芽日数が有意に短くなり,最終発芽率も高かった。変温条件では,ハママツナとフクドの最終発芽率が有意に高くなった一方,ハママツナとハマサジの平均発芽日数が有意に長くなった。このことから,変温に関しては,発芽に与える影響は種によって異なると考えられた。

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© 2021 日本緑化工学会
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