現在,台風や地震など毎年のように災害が発生している。しかし,大学生など若年層の災害に対する意識が低いことも指摘されている。そこで本研究では,大学生の近隣緑地に対する災害時の避難場所としての意識を把握するために,千葉大学(千葉県松戸市)に通う大学生を対象にアンケート調査を実施した。その結果,大学周辺の公園緑地を一時避難場所として認識している学生は多いが,発災時に安全に避難できる経路まで知っている学生はほとんどみられなかった。よって,防災教育という観点からも,平時における公園緑地の利用が重要であると考えられた。