2021 年 77 巻 2 号 p. II_34-II_41
自動運転など次世代ITSの技術開発には,測位衛星システムによる位置特定技術が必要である.衛星測位システムは,高層ビルが建ち並ぶ環境や上空が植生に覆われた環境においては,捕捉可能な測位衛星の数が少なくなることや反射波や回析波といったマルチパスの影響を受ける信号により,測位精度が大きく低下する.本研究では,車両が走行中か停車中かの車両挙動ごとに信号強度の差を求め,測位計算に適した衛星選択を行った場合の効果を検証した.その結果,走行方向,走行環境,車両挙動によってはマルチパスの影響を受けている衛星が除外され測位率,Fix率の向上が確認された.