2021 年 47 巻 1 号 p. 203-206
地域生態系に配慮した事業の推進に向け,阿蘇産ススキの効率的な導入方法を検討した。一般的な緑化資材を用いススキの発芽状況と初期生育を比較し,最適な生育基盤について検討した。資材は侵食防止植生シート,植生シート,ワラシート,ワラ+ヤシ繊維,吹付資材の5資材と,対照(裸地)の6条件とし,導入植物はススキのみの単播区と,コマツナギとヤマハギを混播した2条件を組み合わせて,一生育期間(約5ヶ月)の初期成立,生育を比較した。いずれの資材でもススキの発芽は大きく阻害されず,今後の成長が見込まれる生育状況であった。目標や立地に応じた資材を使い分けることで,多様な植生導入に寄与する可能性が示唆された。