北海道胆振東部地震の表層崩壊地で,現地の地域資源を用いた木柵工と郷土種を用いた山腹緑化の一年目の有効性の評価を行った。木柵工,郷土種の緑化植物,自然侵入促進工,防鹿柵を組み合わせた処理と,手を加えないコントロールの6種類の処理区画を作成し各処理の有効性を検証した。木柵工はサイズの大きい種子の捕捉に有効であった可能性があり,郷土種の活着は良好で植被率が高くなった。自然侵入促進工の土砂移動量は少ない傾向があり,防鹿柵の効果はまだ認められなかった。郷土種緑化や自然侵入促進工は,緩斜面の崩壊地の森林再生に貢献すると考えられるが,防鹿柵の効果も含め今後も経年的な変化を観察し,効果を見極める必要がある。