本研究では,地域性種苗を利用した植生工の雨滴に対する侵食防止効果を明らかにすることを最終目的として,クサヨシを生育させた供試体に対する侵食抵抗試験を実施した。比較対象には,外来草本植物のケンタッキーブルーグラスを用いている。土中の根系の発達状況や試験後の侵食深を求めるためにX線CTスキャンを用いた。試験結果から,地上部と根系の両者によって発揮される耐侵食性は,クサヨシもケンタッキーブルーグラスと同程度であることが明らかとなった。ただし,根系のみの耐侵食性は土中に発達した根の太さや根系量等によって,増減することが明らかとなった。