本研究では,のり面を流れる表流水に対する植生工の侵食防止効果を明らかにするため,SfM写真測量を活用した試験方法の開発に取り組んだ。試験には粘性土を締固めた供試体と,草本植物を生育させた供試体を用いた。試験装置は傾斜台とタンク付の水路からなり,タンクを越流した水が供試体表面を流下するようにした。試験後には写真を撮影し,Agisoft社のMetashapeで3次元モデルを作成して,侵食体積の測定を行った。試験結果から,草本植物の茎葉や根系には侵食開始時間を大幅に遅延させる効果があることが明らかとなった。ただし,一旦侵食が始まって植生が流されると,その侵食防止効果が失われることもわかった。