2022 年 48 巻 1 号 p. 51-55
余市岳におけるエゾコザクラのtrn L (UAA) 3' exon - trn F (GAA) 領域とatp B - rbc L 領域の2領域における葉緑体ゲノムの遺伝変異を調査した。また,草丈,筒長,花径,葉長,葉幅,ロゼット径といった形態特性を調査した。その結果,20個体を分析し,11個体のハプロタイプを決定することができた。そのことから,余市岳のエゾコザクラの葉緑体ゲノムは先行研究で明らかになった大雪山・日高山系グループの主要ハプロタイプと一致し,大雪山・日高山系グループであることが分かった。一方,余市岳の個体群は標準的なエゾコザクラの形態的特徴と一致していたことが分かった。また,個体群内の花型割合も同程度であった。