日本緑化工学会誌
Online ISSN : 1884-3670
Print ISSN : 0916-7439
ISSN-L : 0916-7439
論文
約30年経過した高速道路の盛土のり面樹林に対する地域住民からみた生物多様性と魅力
川原田 圭介 包清 博之
著者情報
ジャーナル フリー

2022 年 48 巻 1 号 p. 62-67

詳細
抄録

高速道路の盛土のり面樹林(以下,「高速道路樹林」)において,管理計画に必要となる生物多様性の保全について,地域住民からみた魅力の条件を把握するため,アンケート調査を行った。その結果,65.5%の回答者は,高速道路樹林を認識したうえで視認し,その印象は中立的または肯定的であった。高速道路樹林の役割に関しては,自然環境・生物多様性の向上に肯定的であり,生物多様性の保全を踏まえた管理手法が望まれていた。高速道路樹林への関心は,一般緑地と同様に「緑のある景色」「季節変化」が高いものの,一般緑地よりは低く,「季節変化」「野鳥のさえずり」「木陰」への配慮が,一般緑地と同等の魅力の拠り所となる可能性が示唆された。

著者関連情報
© 2022 日本緑化工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top