高速道路の盛土のり面樹林(以下,「高速道路樹林」)において,管理計画に必要となる生物多様性の保全について,地域住民からみた魅力の条件を把握するため,アンケート調査を行った。その結果,65.5%の回答者は,高速道路樹林を認識したうえで視認し,その印象は中立的または肯定的であった。高速道路樹林の役割に関しては,自然環境・生物多様性の向上に肯定的であり,生物多様性の保全を踏まえた管理手法が望まれていた。高速道路樹林への関心は,一般緑地と同様に「緑のある景色」「季節変化」が高いものの,一般緑地よりは低く,「季節変化」「野鳥のさえずり」「木陰」への配慮が,一般緑地と同等の魅力の拠り所となる可能性が示唆された。