森林が創出する微気象の評価・予測は,気候変動対策において重要である。本研究では,森林内の3次元データを効率的に把握できるモバイルレーザーを利用し,森林構造が微気象に与える影響を調べた。研究対象地は,2004年の風倒撹乱を受けた北海道千歳市の国有林である。施業方法が異なる3つの区に18箇所の調査プロットを設置し,土壌表面から10 cm上に温度ロガーを設置した。森林内の微気象は森林構造から影響を受け,森林構造は施業方法によって異なっていた。さらに微気象への影響を解析した結果,森林構造の中層と下層の構造と関係があった。モバイルレーザーはアクセスが困難な撹乱地で容易に計測できるため,有効な手法である。