抄録
光符号分割多重アクセス(OCDMA)技術は,ユーザ毎に固有の光符号を割り当てることにより多重化を行うアクセス技術である.これより,非同期アクセスや物理層での秘匿性向上が可能となる.近年,OCDMAネットワークにおいて,異なる種類の光符号・復号器(ハィブリッド光符号・復号器)を用いてコスト効率・柔軟性の高いネットワークを構築する方法が提案されている.本稿では,中央局にマルチポート光符号・復号器,各ユーザに超構造ファイバブラッグ回折格子(SSFBG)光符号・復号器を用いたOCDMAネットワークを構築し,10Gbps×4ユーザでの全二重完全非同期伝送実験を行った結果について述べる.