関東地方の二次林において,下刈りが常緑性多年草ヤブランの生育や着花に与える影響を非選択な下刈りの操作実験によって究明した。刈り取り実験の条件として,年2回(夏・冬)刈り区,年1回(夏)刈り区,年1回(冬)刈り区,選択的刈り取りを想定した無処理(対照)区を設定し,各10個体のヤブランの地上部生存個体数,葉数,着花状況を調査した。ヤブランは無処理区では地上部生存個体数は減少せず,葉数は増加したのに対し,年2回刈りでは地上部の生存が困難となり,年1回刈りでは葉数が10枚前後で着花量も極めて少なかった。ヤブランの実生による個体群の維持や着花量の増加には,選択的な下刈りが必要であることが明らかとなった。