近年,地球温暖化による気温上昇の影響で,従来北海道の植生工に使用されてきた寒地型の草本植物は,播種時期によっては生育が極めて難しくなっている。そこで本研究では,暖地型の草本植物の北海道の植生工への適用性について基礎的な検討を行った。具体的には,植物根系が発達した土供試体に対して,人工的に凍結融解履歴を与えた上で低鉛直応力の定圧一面せん断試験を実施し,暖地型の草本植物の地盤補強効果に及ぼす凍結融解履歴の影響を明らかにすることを試みている。試験結果から,暖地型の草本植物の地盤補強効果は凍結融解履歴を受けることで低下するものの,補強効果そのものは維持されることが確認できた。