日本緑化工学会誌
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技術報告
ノハナショウブの種子発芽特性及び初期成長
大澤 啓志
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2026 年 52 巻 1 号 p. 119-122

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抄録

ノハナショウブの種子発芽特性を把握するため,種子保管条件や採取年及び産地の異なる種子で発芽試験を行った。発芽率は最大でも平均60%であり,多くは平均40%前後であった。ただし,乾燥保管の種子,あるいは前々年産の種子で発芽率が低くなる場合も認められ,安定しなかった。発芽試験後の種子を用いた撒き出し試験で幾つか出芽が認められ,発芽試験の期間中には発芽しなかったものの発芽能は有している種子もあることが示された。前年に撒き出しをした種子が翌年の春季に出芽するのが認められ,少なくとも1年程度は埋土種子の状態で生残していることが示された。発芽後は1週間ほどで本葉を伸ばし始め,早い個体は30日目には草丈10 cm程度,60日目には20 cm程度にまで成長した。

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