2026 年 52 巻 1 号 p. 49-54
神戸市中央区4路線を対象に街路樹325本の毎木調査を行い,i-Tree Ecoにより樹木補償額,炭素蓄積・固定,大気汚染物質除去,雨水流出削減,年間総便益の6指標を推定した。さらに,通り別・主要樹種別の5データセットに対し再標本化シミュレーションを行い,必要調査本数と推定不確実性を検討した。その結果,推定値は樹種構成や樹木サイズ,樹冠状態等を反映して路線・樹種間で異なり,相対平均誤差10%を満たす必要調査本数は6〜39本の範囲で変動した。また,年間総便益では必要調査本数においても相対信頼区間幅が約48%残り,実務では評価目的に応じた調査本数の設定と不確実性の併記が重要である。