京都市内の孤立林39箇所において, 木本植物の種数, 種組成と孤立林の面積, 孤立度, 形状との関係を調べた。その結果, 種数と面積, Shape Index (Is=P/2√Aπ) との関係は高い正の相関を示した。Isとエッジ種数との相関は1ha以上の孤立林群で高い正の相関を示し, 1ha未満では相関はなかった。この原因を, 1ha未満の小面積パッチではその形状に関係なく, 孤立林全体がエッジ環境にあるためとすると, エッジ幅をほぼ30mと考えることができる。孤立の程度と種数の関係に関しては, 都市内の植栽樹木等の影響により, 明確には相関を示さないが, 形状や面積の条件は孤立林の木本植物の種数, 種組成に直接影響すると考えられる。