日本緑化工学会誌
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京都市内孤立林における木本植物の種多様性とその保全に関する景観生態学的研究
村上 健太郎森本 幸裕
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1999 年 25 巻 4 号 p. 345-350

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抄録

京都市内の孤立林39箇所において, 木本植物の種数, 種組成と孤立林の面積, 孤立度, 形状との関係を調べた。その結果, 種数と面積, Shape Index (Is=P/2√Aπ) との関係は高い正の相関を示した。Isとエッジ種数との相関は1ha以上の孤立林群で高い正の相関を示し, 1ha未満では相関はなかった。この原因を, 1ha未満の小面積パッチではその形状に関係なく, 孤立林全体がエッジ環境にあるためとすると, エッジ幅をほぼ30mと考えることができる。孤立の程度と種数の関係に関しては, 都市内の植栽樹木等の影響により, 明確には相関を示さないが, 形状や面積の条件は孤立林の木本植物の種数, 種組成に直接影響すると考えられる。

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