上腕骨外側上顆炎は,青壮年に好発する肘外側部痛を生じる疾患である.短橈側手根伸筋腱の起始部の変性が主な病態であり,手関節背屈や前腕回内外動作を繰り返す職業やスポーツ以外に,肘外側の不安定性や肥満,喫煙,腱板断裂の存在,ステロイド剤内服などが発症の危険因子となる.様々な保存治療が存在し,多くの症例で1 年以内に治癒するとされているため,病期を考慮した適切な治療を行うことが望ましい.難治性上腕骨外側上顆炎に対しては病巣部の切除が行われるが,直視下,鏡視下ともに良好な成績が報告されている.鏡視下手術にはバリエーションがあるため,それぞれの術式の特徴を知ることが大切である.