日本手外科学会雑誌
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総説
胸郭出口症候群
高松 聖仁森本 友紀子
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2025 年 41 巻 4 号 p. 303-311

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抄録

胸郭出口症候群は,頚肋症候群,斜角筋症候群,肋鎖症候群,過外転症候群などを包括した呼称であり,腕神経叢・鎖骨下動静脈の圧迫や牽引によって多彩な症状を呈する.そのため,斜角筋間から鎖骨下,小胸筋下に至る解剖学的知識を踏まえ,血管性なのか神経性なのか,また動的な要素の関与があるのかなどの病態の理解が必要である.また,診断にあたって,問診や種々の誘発試験は重要であり,各種疾患の除外も必須である.補助診断も電気生理学的検査や超音波診断,CT,MRI,腕神経叢造影などがあり,それぞれの検査の意義を知っておくべきである.治療は保存的療法が基本であるが,手術もその成績は比較的良好である.本稿では胸郭出口症候群の解剖,病態,診断および治療について解説する.

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