日本手外科学会雑誌
Online ISSN : 2188-1820
Print ISSN : 2185-4092
Proceedings
術前金属アレルギースクリーニングの手外科領域骨折治療にもたらす影響の検討
高見 英臣太田 英之藤原 祐樹丹羽 智史
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2025 年 41 巻 5 号 p. 596-598

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抄録

当院で行った手外科領域骨折の術前パッチテストの結果による手術待期期間や治療方法変更の傾向について調査した.対象は手外科領域骨折864 例とした.橈骨遠位端骨折ではパッチテストを行った群で平均手術待期期間が2.5 日長かった(p<0.001).パッチテストの結果が使用予定金属陰性で,使用予定金属に含まれる金属成分陽性のうち(++)以上の症例では治療方法変更を行い,問題なく骨癒合を得た.使用予定金属陰性,使用予定金属に含まれる金属成分(++)以上の場合は治療方法変更を推奨する.

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