2025 年 41 巻 6 号 p. 695-699
中手骨頚部骨折に対する逆行性髄内スクリュー固定法の治療成績を検討した.対象は24 例25 指で,男性20 例,女性4 例,平均年齢55 歳,平均経過観察期間は7.8 か月であり,単独損傷は15 例で,9 例に合併骨折を認めた.手術方法はMP 背側を約1.5cm の皮膚切開を加えて伸筋腱と関節包を縦割し,骨折部を整復して3.0mm 径のHeadless Compression Screw を挿入した.後療法は術翌日より可動域訓練を開始した.結果,骨癒合は全例で得られ,抜釘などの追加手術を要した症例はなく,合併症も認めなかった.最終経過観察時のDASH score は2.4 点,握力対健側比は95%であり,TAM(%TAM)は術後4 週で229 度(87%),最終246 度(93%),単独損傷の15 例のみでみると術後4 週で240(90%),最終258 度(96%)と早期より機能回復が得られていた.本法は手技が簡便で,抜釘も不要,臨床成績も良好であり,中手骨頚部骨折に対する有用な術式と考える.