日本手外科学会雑誌
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学術集会発表論文
経皮的鋼線刺入固定によるPIP 関節脱臼骨折の治療経験
國本 達哉藤原 浩芳
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2025 年 42 巻 2 号 p. 115-120

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抄録

手術を要した背側型およびPilon 型PIP 関節脱臼骨折に対して,当院で施行した新しい経皮的鋼線刺入固定法の方法と治療成績を報告する.2022 年1 月~2025 年2 月に本法を施行した8 例8 指(背側型6 指,Pilon 型2 指)を対象に後ろ向きに検討した.術翌日より自動運動を許可し,術後4 週で鋼線を抜去した.全例で骨癒合を得ており,感染などの重篤な合併症は認めなかった.最終観察時のPIP 関節平均可動域は伸展-1.9°,屈曲97.5°であった.背側型3 例では関節面の陥没を認め,Hintringer 法を併用した.本法は簡便かつ低侵襲で施行可能であり,術後早期からの可動域訓練が可能である点で,PIP 関節脱臼骨折に対する有用な治療法の一つとなり得ると考えられる.

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