日本手外科学会雑誌
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学術集会発表論文
漢方薬が皮弁壊死予防に及ぼす効果―ラットモデルを用いた検討―
森 灯赤羽 美香本田 宗一郎鈴木 建翔多田 薫出村 諭
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2025 年 42 巻 2 号 p. 139-142

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抄録

皮弁移植術は軟部組織の再建において広く行われているが,血流障害によるrandom pattern 皮弁壊死の発生率は10~20%と報告されている.本研究では,血流障害に対して使用される漢方薬の皮弁壊死予防効果について検討した.8 週齢Wistar 系ラット15 匹を用い,腸骨稜から1cm 尾側を基線とした1×6cm の有茎皮弁を作成し,コントロール群(n=5),人参養栄湯投与群(NYT 群,n=5),当帰芍薬散投与群(TSS 群,n=5)に分けた.基礎飼料もしくは各漢方エキス末1%混餌飼料を術後7 日間投与し,術後3,5,7 日目に皮弁壊死率を測定した.TSS 群では3 日目でコントロール群およびNYT 群,5 日目でコントロール群,7 日目でコントロール群と比較し,有意に壊死率が低下した(p<0.05).組織学的評価では各群間で壊死部の構造に差は認めなかった.当帰芍薬散は皮弁壊死予防に有効であり,新たな治療選択肢となる可能性が示された.

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