日本手外科学会雑誌
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学術集会発表論文
中央陥没骨片を伴う橈骨遠位端骨折に対する人工骨を用いた整復手技
大村 泰人関根 巧也上原 浩介門野 夕峰
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2025 年 42 巻 2 号 p. 167-171

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抄録

AO 分類C3 型に相当する橈骨遠位端骨折のうち,中央陥没骨片を伴う骨折は整復難易度が高く,関節面の正確な整復やその保持が困難であることがある.著者らはこのような症例に対して,extended FCR approach を用いることで掌側骨折部よりfracture void に人工骨(β-TCP)を充填して中央陥没骨片を整復し,その後に掌側ロッキングプレート固定を行う手技を用いてきた.今回,この整復手技の治療成績を調査したので報告する.対象は2022 年~2024 年に当科で手術加療を行い,術前CT で1mm 以上のstep off を伴う中央陥没骨片を認め,術後6 か月以上の経過観察が可能であった6 例である.最終的な疼痛VAS は平均6.2mm,DASH score は平均18.8 点,関節機能評価はExcellent 2 例,Good 4 例であった.Extended FCR approach により,中央陥没骨片の整復およびブロック状での人工骨充填が可能となり,陥没骨片の面での挙上,整復位保持が容易であった.

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