2025 年 42 巻 2 号 p. 172-174
2020 年~2022 年に橈骨遠位端骨折(DRF)に対して掌側ロッキングプレート固定術を施行し,大腿骨骨密度検査を測定した137 例を,%YAM 値70%以下の低値群,70%以上の高値群に分けた.年齢,性別,受傷機転,骨折型,尺骨骨折の有無,および矯正損失を調査した.術直後と最終経過観察時の掌側傾斜(VT),橈骨端尺側傾斜(RI),および尺骨変異(UV)を評価し,差を矯正損失とした.統計はt 検定を用いた.低値群76 例,高値群61 例であり,平均年齢は順に73 歳,68 歳であった.転倒の割合は低値群が96%,高値群が87%であった.骨折型は低値群がtype A:30 例,type B:3 例,type C:43 例であり,高値群がtype A:25 例,type:B 5 例,type C:31 例であった.低値群と高値群で全体的な矯正損失の有意差は認めなかった.単純骨折と粉砕骨折の比較では,低値群においてRI のみ矯正損失の有意差を認めたが,高値群では有意差は認めなかった.